アメリカのGartner(ガートナー)という調査会社が、2025年に企業が研究すべき戦略技術トップ10を発表した。
Gartnerといえば、新技術の盛り上がりや失望を曲線上にプロットした「ハイプ・サイクル」を毎年発表している調査会社だ。ちなみに、今年(2024年)のハイプ・サイクルはこれだ。
(出展:Gartner)
そのGartnerが来年企業が探査するべき戦略技術を提唱している。それぞれの項目を短く翻訳すると以下のようになる。皆さんの企業ではどれだけ関心を持つことができるだろうか。
2025年に企業が研究すべき戦略技術トップ10
Agentic AI - ユーザーが設定した目標に対して、AIが自動的に計画を立てて実行し、結果を出すシステム
AI Governance Platforms - AIシステムの安全性と倫理性を担保するための標準や手順、ガードレールとなる決まり事
Disinformation Security - システムが信頼性を識別して、誠実性の担保、信ぴょう性の評価、なりすましの防止、有害な情報の拡散をトレースする技術
Postquantum Cryptography - 量子コンピューティングからの復元を防止する技術
Ambient Invisible Intelligence - 広範囲のセンシングや追跡ができる低価格で小型のタグを使った”見えない諜報活動”
Energy-Efficient Computing - 光コンピューティング、脳神経型コンピューティング、アクセラレーターなどの新しいコンピューティング技術によって、集中的に大電力を消費するタスクの省電力化を図る
Hybrid Computing - CPU、GPU、エッジ、ASIC、脳神経系、量子、光などのコンピューティング技術を組み合わせて、既存の処理能力を超える仕事をすることができる
Spatial Computing - 空間コンピューティングで、現実空間とデジタル空間を融合し、企業の事業遂行能力を高める
Polyfunctional Robots - 多機能ロボット
Neurological Enhancement - 脳の機能と外部の装置をつなぐインターフェイス